行政書士資格塾・独学講座 第2回

2016/5/29 更新

一般知識等>文章理解

 それではみなさん、行政書士資格塾・独学講座の第2回目の講義を始めます。一般知識等の文章理解です。文章理解は今後も3問出そうです。できれば全問正解したいところが、2問は死守が必要です。平成14年度試験で、漢文が出されましたが、「助長」という漢字の本来の意味を問うものでした。これは、漢文を絡めた文章理解の問題と分類できそうです。
 小・中学生時代から読書が好きだった人で読解力のある人は、今さら努力しなくても文章理解問題が解けます。そのような方は、今回の講座は流し読みして、他の分野に力を入れて下さい。 私ぐらいの一般的なレベルの人が、行政書士試験の文章理解問題が解けるようになるには、について説明しています。

 現代国語の文章理解力をアップさせるコツは、
   (1)文章に慣れる、
   (2)問題に慣れる、
   (3)テクニックを身に付ける、
です。それぞれのコツを具体的に説明します。

 (1)「文章に慣れる」とは、社説などの文章をたくさん読んで長い文章に慣れることです。現役の学生の人は別として、多くの社会人の人は日々長い文章を読む機会が少ないです。そこで、文章に慣れる対策の1つとして毎日、社説を読むことをお勧めします。日経新聞朝日新聞読売新聞等の各社説を読み比べることは重要です。しかし目に見えて力が付くものではありません。最低、3か月は継続が必要でしょう。読む際も、2回読んで下さい。1回だけでは理解が充分でありません。行政書士試験の文章理解問題でも2回読んで解答して頂きたいです。この社説を読むことによって、文章理解力だけでなく公民(政治・経済・社会)の知識が付きます。こんな効果的な教材はありません。

 (2)「問題に慣れる」とは、行政書士試験の文章理解の問題(に似た問題)をたくさん解くことです。行政書士試験で出される文章問題のパターンはある程度決まっています。行政書士試験の過去問と公務員試験の過去問がお勧めです。
  ただ、いきなり過去問等を解いても正解できません。何故なら基礎、基本を忘れているからです。そこで、中学、高校で習ったものを思い出さなければなりません。その対策として、「頻出現代評論」を薦めています。この高校生用の問題集にも、はしがきに「利用法」が載っていますので実践して下さい。問題本文は2回読むこと、解説もじっくり読むこと等です。また、解く際は別のノートに解答を書いた方が繰り返し解くことができ、力が付きます。漢字の出題は飛ばして構いません。20日間となっていますが、10日間ぐらいで終了させて下さい。この問題集が終った後、過去問等をして下さい。急ぐ必要はありますが、慌てないでじっくり取り組みましょう。

 (3)「テクニックを身に付ける」とは、文章配列問題や穴埋め問題等の解答テクニックを身に付けることです。文章理解問題のパターンは4つぐらいです。1.文章配列問題 2.穴埋め問題 3.全体の大意問題 4.下線部の意味問題などです。それぞれのパターンの問題について最低限のテクニックを身に付けることです。

  文章配列問題なら、同じ語句が出ていたら繋がる可能性が高い、「それ」などの指示語はどれを指しているか、「しかし」「だが」などの接続語に注意するなどです。例として、平成13年度本試験の問44をご覧下さい。短文の並べかえ問題です。短文エの最初に「そんな目」とあります。この「そんな」がどこと指しているか探します。指している先の文章の後にエが来ます。「そんな」はオの「ロクでもないこと〜いやな思い〜」を指していることが分かります。よって、オ→エとなり、選択肢の2と4に絞ることができます。次に、短文オの最初に「だから」とあります。前の文章を受けて、「だから、好きも嫌いもないはず〜」となります。よって、その前の文章には、ないはずの理由が書いてあるはずです。それを探すと、短文イに、「法律〜空気のような」という記述があり、これが該当することが分かります。よって、イ→オとなり、正解は4となります。また、ちゃんと繋がっているかを確認する必要があります。確認する際もコツがあります。ただ単に、選択肢4のイ→オ→エ→ウ→アと、それぞれの短文を行ったり来たりしながら読んでも確認になりません。それぞれの短文イオエウアの横に、12345の番号を書いて一気に読むのです。これで初めて確認ができます。

  文章配列問題の変形として、長い文章の穴埋め問題があります。平成12年度本試験の問44です。これは、「同じ語句が出ていたら繋がる可能性が高い」というテクニックが使えます。枠内の文章に、「過去の集積の頂点」という語句があります。これと同じ語句がないか探します。すると、イとウの間にあります。よって、枠内の文章は、イかウに入ることになります。そして、枠内の文章の先頭に「もし〜ならば」とあり、前の文章はその反対を言っていることが判断できます。よって、ウに入ることが判断できるのです。

  穴埋め問題なら、選択肢を見ずに先に解答例を自分で考えてみて、それと似た選択肢があればそれが正解の可能性が高いということです。例として、平成12年度本試験の問45をご覧下さい。一番最後に短文を入れる問題です。問題を読んですぐ選択肢を読む人が多いです。ここはぐっとこらえて、選択肢を見る前に自分なりの解答例を考えるのです。私が考えた解答例は、「日本語の使い方が大切だ」としました。その後、これに似た選択肢を探し、2かなということになります。2つ以上の穴埋め問題についても同じです。自分なりの解答例を出して、それに似た選択肢があればそれが正解の可能性が高いということです。

 全体の大意問題なら、最後のまとめ部分に注目することです。また、段落に分けて、それぞれの段落の一番重要な文章を探します。その文章を繋ぐことによって、出題の文章全体の大意になることがあります。

 下線部の意味問題なら、同じことを別の表現で書いていないか捜してみることです。例として、平成12年度本試験の問46をご覧下さい。「平衡感覚」の説明です。問題文を読んだ後、すぐ選択肢を見る人がほとんどです。ここもぐっとからえて、選択肢を見る前に出題の文章全体の中に「平衡感覚」を説明した部分がないかを探すのです。よく読むと、「要するに、ことわざはAを〜共同体内の枠組みであった。」が該当しそうです。その後、この文章を言い換えたものとして一番ピッタリするのは4ということになります。

 あとは、このテクニックを実際の問題に当てはめて解いてみて下さい。テクニックだけで解けたら儲けもんです。ただ、テクニックだけに頼るのも危険です。文章に慣れること、問題になれること、そして最後にテクニックを身に付けることが順番として重要だからです。最近の行政書士試験の文章理解の問題は、長文化しています。出題3問中2問は正解できるよう、じっくり構えて勉強してください。

 以上で、第2回目の講義、一般知識等>文章理解は終りです。みなさんにして頂くものが今後ますます多くなります。早め早めに宿題は終了させて下さい。次回は、政治・経済・社会です。

 行政書士試験は、普通の人が、正しい方法で人並以上の努力をすれば合格できます。