行政書士資格塾・独学講座 第9回

2016/6/29 更新

法令等>基礎法学

 それではみなさん、行政書士資格塾・独学講座の第9回目の講義を始めます。基礎法学です。平成27年度本試験では、基礎法学から2問出題されました。今後も2問の出題と予想します。また、記述式でも出題される可能性があります。
  平成11年度までの旧試験では、「法学概論」と呼ばれ、法令用語が出題の中心でした。「みなす」「適用」「期限」等の法令用語を知っているかどうかの問題が中心でした。しかし、平成12年度からの新行政書士試験では、「法的思考力」が問われています。基礎法学=法律を理解する基礎=法的思考力なのです。
  法的思考力を身につけるには、入門書と多少硬めの本をじっくり読むしかありません。入門書として、「現代法学入門 (有斐閣双書)」(有斐閣 1,296円)があります。上級者向けでは「法学の基礎」(成文堂 2,700円)がお勧めです。P15〜115が基礎法学に該当します。かなり読み応えがあります。
  並行して、民法などの法律の条文を読む際には、何故このように規定されているのだろうと一度考えるようにして下さい。考える癖が法的思考力をアップさせます。一方で、あまり何故、何故と考えすぎると、迷路に迷い込みがちです。ある程度考えて分からないものは、そのうち分かるだろうぐらいの考えで先に進んで下さい。法的思考力が身に付けば、自然と近いうちに分かるようになります。
  基礎法学の難しい点は、試験範囲が特定できないことです。よって、深入りは禁物となります。また、新聞等に掲載される新しい法社会についての制度(法テラスその他)などにも注目が必要です。

 一方、法令用語はどうなるかです。今後、法令用語だけの択一問題は出にくいと予想していました。何故なら、基礎法学で出題しなくても憲法や民法でも出題できるからです。そして、法律家になる為の試験に法律の条文を読むための常識(法令用語)を出してもナンセンスに感じます。法令用語は知っていて当然だということです。しかし、平成20年度試験では、問題1・2が共に法令用語でした。明らかにサービス問題でした。
  できれば、手元に法律用語辞典を用意しておくことをお勧めします。上級者向けとして「有斐閣 法律用語辞典 」(有斐閣 5,292円)を紹介しておきます。

 基礎法学は、試験範囲があってないようなものです。あまり深入りせずに、2問のうち1問正解できれば十分という考え方が賢明です。

 以上で、第9回目の講義、法令等>基礎法学は終りです。次回は、行政法に入ります。

 行政書士試験は、普通の人が、正しい方法で人並以上の努力をすれば合格できます。どんどん先へ進みましょう。